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ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
プロフィール

デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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「平成の松浦武四郎」宣言
……などと書いてみて、自分でもつくづく思う。
具体的な事件を文章にするとき、私って自分の「足」に頼るタイプなのだな~。歩くスピードで現地を見て回って、はじめて理解できる……そんなスローモーなところがある。
このあたり、松浦武四郎サンへ共感してしまう理由なのだろう。
彼は、幕末の日本列島を歩き回り、蝦夷地という急所をえぐって、幕政を告発した。
私のばあいは、滋賀・三重・岐阜・福井という、ほんらいなら列島の中央なのに、都市圏の狭間(周縁圏)という「人為(政治)的な辺境」へこだわることで、現代の急所を探り当てたいと思っている。
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テーマ:ヽ(゚∀゚)ノいえ-い☆ - ジャンル:日記

終わるべくして終わる……
今日のニュースから。
大戸川ダム「凍結」 国交省発表 4知事意見受け
3月31日13時39分配信 京都新聞

やっと、大戸川ダムの工事について結論が出ましたね。

ダム新設を凍結して、宇治川本流にある天ヶ瀬ダムの再開発で対処するとの解は、一番合理性のあるところ。
第一、私の見るところ、大戸川にダムを設けても、瀬田川・宇治川の水量を支配するのは、第一義的には琵琶湖からの流出なのだから。

全国の人に判っていただきたいこと
それは、
大戸川にダムがもともと不要だったから、30年以上も着工されずにほったらかしになったのではなく、
その30年間、源流・上流域田上山の森をきっちり育て続けた、その結果として、ダムという応急処置に頼らずとも、なんとかなりそう、となっただけだということ。
しかし、その森の一部とはいえ、今度整備する県道とほぼ併走する新名神高速道の工事でズタズタにされた、という陰の事実も含めて。


今回は、偶然にも下流域の首長と意見が一致したからよかったものの、
淀川水系の水管理のために、滋賀県民が振り回されるのは、今回で最後にして欲しいと想う。
水質にしてもそう、流量の平準化にしてもそう、
何十年をかけて、上流域の水をキレイにしていくより解決法がないのだ。
都市に住んでいると、なんと悠長な、と思えるかも知れないけれど。


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テーマ:環境・資源・エネルギー - ジャンル:政治・経済

「子猫をお願い」……8年後の彼女たちは
2001年公開の、韓国の映画。
ちょうどIncheon国際空港ができたころの、Incheon市内に住む20歳の女の子たち5人の物語です。
不況下で、就職先もない。有名な商業高校を出てみたものの、就職できたのはソウルの証券会社へ事務職で入ったひとり(ヘジュ)だけ。あとは家のサウナ業を手伝う主人公(テフィ)、就職した職場がつぶれて今はデザイナになりたいと勉強しているが住んでいる借家すら壊れかかっている極貧の子(チヨン)、あとは、中国在住の両親と別居して手作りのアクセサリを子供相手に売って楽しんでいる様子の華僑の双子(オンジョピリュ)。そんな5人組が、日常の中ですれ違いはじめる。
(ただし、考えてみると、華僑の双子チャンも、非常に立場が不安定だ……)

映画最初の数分でちらっと映る、上り下りの通勤電車が駅を出発するのを跨線橋から映している光景が、地元に残った4人とソウルへ通うひとりとの関係を象徴しているようで、ドキッとします。

そんな、ある意味普通すぎる日常を追った映画なのに。
ネットでロケ地などの情報を集めて見つけた、韓国での公開時のポスターに、あきれました。
書かれている惹句を訳しますね

「猫そっくりな20歳 彼女たちの秘密の暗号
 20歳、セックスよりも気がかりなことがたくさん」


たしかに、「セックスよりも気がかりなこと」だらけで、彼氏らしい男がいるヘジュですら甘い関係にはなれそうにない、そんな余裕のないさなかを、こう形容するのは、どんな魂胆なのでしょうか(爆)。
オトナの男が、「彼女たちのそんな日常も、実は、彼女たちだけの暗号に満ちた”おとぎ話の世界”でもあるのだろう」と空想しているのを、告白しているのかも知れませんナ。ともかく、判ってないな~です。

 男目線でのプロモーションをしたんだな、本質を捉えていないや……。
この頃の韓国のショービジネスが持っていた限界を見た思いでした。
今は、どうなのでしょうね。

DVDを借りて見たのですが、実は今回が2度。
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テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画

胡散臭い株屋の復讐
麻生サンに言われるまでもなく、
イナカに住んでいる、胡散臭い株主です(怒)

今年も、アクティビスト的な活動をというわけで、東京電力への「原発を止めろ」という株主提案へ共同提案者として加わろうと、準備を始めました。
今年から株券が電子化された影響が、この「準備」にも出てきています。
去年までは、株主側がやることといえば、書面に証券会社への届印を押して、あとは株式事務を行っている信託銀行が実際にいる株主からの届か?と照合していくだけだったのです。事務作業の総量はすさまじかったでしょうが、株主側のやることはシンプルでした。
今年は、ほんとうに「準備」が必要なのです。
「個別株主通知」……この人は株主ですよ、という通知書を信託銀行から発行してもらったものを添えて、共同提案の届(印を押す)を送らないと無効なのだと。
またこの「通知」をもらうためには証券会社から、申請書の書式を取り寄せて、郵送しないといけない。期限もあるし、結構大変なのです。
たしかに、事務作業の総量は減っているのでしょうけど……。


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テーマ:株式 学び - ジャンル:株式・投資・マネー

「社会をつくる自由」について
1.
去年7月に紹介した”在野の政治学者”竹井隆人サンの新著が出ました。
「社会をつくる自由」(ちくま新書)です。

「今日から”政治”をやってくれ」
……ただ単に、上司から指示されたとしましょう。ちんぷんかんぷんなりにも、政治の5W1Hについて情報を集めようとしますよね。まあ、Wのうちの”何を”は政治だし、”いつ”は今日だし、”どこで”もまあ”ここ”なのでしょうから、片づかないのは、”誰が(誰と)””なぜ”と、”どのように”の考え方を知らなければなりません。といって大部分の人にとって、これらの問題に対処の仕方も見当つかないでしょう。
この本は、そのうちの2つ、”なぜ””どのように”とに、非常に具体的なイメージを与えてくれる好著です。
特に注目すべきところは、政治をどのような土台(プラットホーム)のもとで行うかを、まっさらな道を示しています。
日本の民主主義がなぜ根付かないか、いいかえれば日本で「政治」がなぜ胡散臭く見えるかという理由でもあるでしょうが、それを、同調圧力で説明しています。同調圧力により、意志決定しようとする人の集団の内部では馴れ合いが起こり、また、馴れ合いがあるがゆえに、内部での少数者の排除が起こり、おまけに外部に対しても排他的になってしまう、との説明から始まります。
いいかえれば、この壁を越えるために、政治=意志決定の世界において、社会と私との緊張関係を保てる環境を作るように、提案しています(といいつつ、多分に精神的なものなのですが、実は気持ちが大切なのでしょうね)。公の意志決定というのは、何もゴタイソウなことではなく、「私情」を公の世界へ反映させることなのだ、と認識することからはじめるべきなのです。絶対的な正義……云々を考え思い悩むよりも、「私情」を訴え、その訴えをした「私」その人が責任を負うことにより、馴れ合いから脱却できるとしています。……とここまでは、いわば参加者の心のプラットフォーム。
さて、そのような態度で意志決定へいどむとして、議場としては、かれは全員参加の直接民主制を唱えています。といっても、議会の適正サイズもきっちり論じていて、1000人くらいを限度にして、ちょうどマンションの管理組合のような居住区の政治からボトムアップしていくとの方式を示して居ます。
この本の示している政治像自体は、このように単純なところへ集約できます。用語が専門的で小難しい(骨が折れます)のですが、
「なるほど、このような”政治”なら参加できそうだ」と感じた方も多いのでないでしょうか。

2.
ところで、冒頭述べた5W1Hのうち、なおも不明になっている点が一つあります。
”だれ”が政治に関わるのか、という問題です。実は、竹井サンがぼやかしているのがこの点です。
「全員参加」と書いてあるでないか、というなかれ。意志決定に加われない他者と、加わって良い「内なる他者」との境界を考えはじめると、どうも明瞭でないのです。
少し意地悪な例を出しましょうか。
この本でいう私的政府(居住区レベルの政府)として、自分たちが住んでいるマンションの管理組合を発展させたものを使うことにしましょう。その中に、外国籍の家族がいたとしたら、この私的政府へ加わってもらいますか?……原則的には「管理組合」に入れる資格(区分所有者)であるからには、彼こそを「内なる他者」として加えるはずですよね。……が、ここで在来の「政治」との対立が起きてしまいます。近・現代社会における暗黙の合意「政治に加われるのは、”国民”のみである」というドグマと正面からぶつかっているのです。……が竹井サンはひょっとすると、この可能性に気づいていないのかもしれません。
というのは、終章の途中(P192)で、日本社会が馴れ合いの末平和ボケしていて、政府が領土問題へ弱腰な姿勢になっているのを許してしまっている」と唐突に吠えるからなのです。
すくなくとも、「持主(地主サン)」が存在しない竹島については、竹井サンのいう私的政府を作るとしたらどのような人々に参加してもらう必要があるでしょうか。
……結局は、国籍が指標ではなく、竹島に直接の利害を持つ人々、つまり島根県やUlrun島の漁民の皆さんが参加し、その海域での彼らの権益……竹島近海での漁のルールを定めたり、漁業資源の管理方法を提唱して、韓国・日本両政府へ「自主管理」の権利を認めさせたりする、そんな私的政府の誕生を期待することが、竹井サンの政治論の本旨に沿うことでしょう。なぜなら、居住区レベルの政府というのは、結局日常的な利害関係者の集合体でもあるのですから。

つまり、竹井サンは、「政治を具体的に誰の手で行うべきなのか」をまだ整理できてはらへんのやろな、と思うわけなのです。言い換えれば、ある事柄について議決するときに、どれだけの人が係わって決めねばならないか、という範囲……いわば、全体社会に対する政治が占める範囲が、未確定のまま、この本が書かれているわけです。
(さらにいうと、序章で「社会の必要性を認めないリバタリアン」を「愚昧」と一刀両断していますが、これも、政治が社会に占める範囲を未確定……というより過大解釈しているために、出てくるセリフです。
「社会を不要という」リバタリアンはひとりとしていません。ただ、「人間の営みの中には社会的合意(=政治)を経なくても成立するものが多数あるのだし、政府を社会へ過度に干渉させないでおきましょう」といっているだけだからです。
政治学者である竹井サンは、「政治が係わらない人間の営みを社会と認めたくない」から、社会自体を否定していると誤認してしまうわけです)

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テーマ:日本が目指したい理想 - ジャンル:政治・経済