明けて今日、6月28日 東京電力をはじめとする電力会社の株主総会が行われる。
昨日の朝日新聞の社説で、 東京電力の株主は、真の意味で株主価値を高めるために、原発を止めるべき、 との主張をしていたのだが、 それを見て、私は考え込んでしまった。
いつの間に、「株式」の定義が変わったのだろうか?と。 特に電力会社のように、地域が国内の一地域に限定され、職種も限定されている会社にあって、 会社の株主価値が向上することを狙って、株主になる人は、それほどいない。 もし、会社資産や利益率の向上を期待するなら、わざわざ電力会社を選択しないだろう。何せ日本には、上場会社がゴマンとあるのだ。
では、われわれは、なぜ電力会社の株を持っているのか、また電力会社はなぜ株式を公開しているのか ……結局、私は、こういう結論になる。
「この事業が健全に末永く続くように」と信じて、その資産の一部をシェアすることで、利益も損失も分かち合う、という、事業への共感……とまでいうと言い過ぎでも、事業の応援でなかったのか? この事業がなくなったら困る、との思いから、事業体を支えるために、株を引き受けるのはなかったのか?
事業体が利益を確保することすら、「事業を継続するための必要条件のひとつ」に過ぎないのだ。 [READ MORE...]
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テーマ:株式投資 - ジャンル:株式・投資・マネー
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