ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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納得のため(映画「星の旅人たち」レビュー)
キリスト教の古くからの巡礼道のひとつに、イベリア半島を横断する「サンチアゴ巡礼道」がある。その距離800km。距離に注目すれば、世界究極といってもいいだろう。
今なお、巡礼道として生きていて、通しで3か月間歩き続ける人が年に10万人の単位でいるという。

旅行好きなら、話を聞くだけで足がうずくような話。

そこを歩く人が、歩く途上で何を考えるか、ということを、丁寧にとった映画が、今公開されている。

「星の旅人たち」
アメリカ・スペインの合作映画だ。

旅を住処としている、もう中年の域に入ろうとしている息子が、この巡礼道の入り口であるピレネーの山中で亡くなった
と、ある意味平凡な生活をしていた眼科医の男へ、知らせが届く。

現地で遺体と対面した夜、たった一つの遺品であるザックの中身を改めた男は、唐突に「息子の装備を使い、息子の遺灰を持ってこの道を歩き切ろう」と決意する。その時の、思いつめた硬い表情に、まず涙してしまったが、話はいつの間にか、大きく逸れ始める。
10日ばかり歩くうち、年齢の近い単独の旅行者どうしで、身を寄せ合うようにして一緒に行動するようになった。
その数4人。
息子の遺灰を、塚を見かけるごとに撒いていく男(米国人)
ドラッグを吹かしながら、「痩せるために」歩いている男(オランダ人)
禁煙の決意を固めるためと、夫の暴力、そして娘を夫にとられたことからの逃避で歩く女(カナダ人)
スランプでネタ探ししながら歩いている、トラベルライターの男(アイルランド人)
それぞれ、切実な目的を持って歩いている……のだが、3か月の間には、やがて日常が芽生え、生活の一部としての歩行となっていく。

諍いなどもありつつも、傍目には、和やかな4人旅としか映らないような一団に化していく。

現実のこととして、
オランダ人の腹は凹みそうな気配すらなく(というのか、あのペースで飲み食いしてたら、痩せないだろうな、というのが客観的な感想)
カナダ人の女は、タバコを止める気配もなく
アイルランド人の作家も、ネタ帳のメモは順調に増えたが、記事にできるのか、心許ない状態。

そして、主人公の男も。
息子の遺灰を、轟音をたてる大西洋の海岸に撒き捨て、
息子の幻影と頷きあうことで、穏やかに旅を終えてしまう。

穏やかすぎる、
何も問題解決になっていないのに、「終わる」のは自己満足でしかないのでは?
と、旅に出ていない私には、見える。

だが、この巡礼の本当の目的は、
本人の納得
にあるのだろう。

成功ではなく、
納得した人にだけ、確かにあの平安は来るように、私には思えるのだ。
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