ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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イタイイタイ病資料館見学報告(前篇)
この前の土曜日、富山市にある「イタイイタイ病資料館」を訪れました。
イタイイタイ病に対して、ほとんど予備知識がないままに現地を訪れたのですが、その資料館の展示解説で、全体像を大づかみすることができました。

微少金属(実は人体にも微少ながら含まれる金属元素。いわゆるミネラル分よりもその濃度が低いため、生体への影響については、わからないことが多いという)による土壌汚染という構図は、福島県を中心とした、放射性セシウムの降下と共通点が多い事件と私は思っております。
単純に除染をどのように行えばいいか、どの程度のお金がかかるかというレベル以上に、参考になる内容があると信じ、レポートをUPしていきます。
まずは、事実関係から。
【どこで何が起きたか】
(1)どんな場所か
神通川流域とだけ知られているが、その流域がすべて汚染されたのではない。
神通川が山間を抜け、なだらかに流れていく扇状地の、しかも川から幅5kmと離れない帯状の地帯。
江戸時代から開かれはじめたという用水路が、ネット状に複雑に交差しながら流れている。さらにいうとその用水路が、周囲の地面に対してずいぶん深い……雪が深い土地柄なのでしょうか。

当時あたりは、水田地帯だったといいます。水田の中にぽつほつとお屋敷があり、用水路から生活用水を引き込んでいる、
ありふれた農村の風景だったといいます。

また、神通川は水量の豊かな川で、サケマスなどの漁獲も、川としては全国有数だったといいます(昭和初期まで)。川魚ですからそう遠くまで流通するはずもなく、その地で消費されていたことは、いうまでもありません。

今は、空港に転用されたり、複数の運動公園ができたり、あるいはこの資料館が入っている健康科学館などの公共施設が作られており、農村の面影はずいぶん薄れています。

(2)公害の進展
明治の中ごろから、流域で異変が現れだしました。
最初に出現したのは、稲の生育不良
続いて、大正時代になって、全身が痛み、治ることのない病気の発生となって現れました。
しかし、いずれも発生地域が限定されていたので、昭和三十年代に入るまで、これらの異変は県内ですら知られていませんでした。

(3)健康被害の実態
ひとことでいうと、骨が固くなりきれず、かつ骨の内部がスカスカになるという骨の症状が顕著です。骨がスカスカになる、というのはまさに最近有名になってきた「骨粗しょう症」そのもので脆くなるのですが、同時に柔らかくなって変形し、関節などで骨が異常を起こすことも、痛みの原因になっていただろうと、私も展示されているレントゲン写真から想像がつきました。
このような症状に苦しめられた人が、認定患者さんだけで約200人にのぼります。

(4)原因究明から被害補償へのみち
農業被害、漁業被害の面では、上流域の神岡鉱山からの鉱毒が原因と、早くから見なされていました。
それらについては、農業団体・漁業団体が昭和初期から、鉱山側へ申し入れを続けていました。
そして同時に、水田へ用水を引き込む入り口に沈澱池を作って、カドミウムのついた砂を除く仕組みも自治体の補助を得ながら作られてきました(昭和15年時点で600か所あったようです)。

いっぽう健康被害に対しては、症状の原因が1955年ごろから調査されだしましたが、1961年に鉱山からのカドミウムとの相関があきらかになり、63年にはカドミウムの慢性中毒であるとの見解が厚生省から出ました。

しかし補償・救済が具体化せず(最初は原因企業が門前払いしていたとの話。「人の三井」とまで言われた企業体にして、この対応……暗澹たるものがある……)、原因企業への補償と行政による救済を求めて、1966年訴訟が提起されました。
訴訟は2審まで原告勝訴が続き、2審判決の翌日、3つの協定書・誓約書が結ばれました。
①「イタイイタイ病の賠償に関する誓約書」、②「公害防止協定書」、③「土壌汚染問題に関する誓約書」です。

①は原因企業がすべての責任を負うというもの。内容の重さの割に、文章では簡潔な誓約書です。
②が今の目で見ても画期的です。原因となっている鉱山への被害者団体の立ち入りが、権利として認められたことです(後述)

(以下、未完。今週中には終えたいなぁ)
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テーマ:環境汚染 - ジャンル:政治・経済

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