ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
プロフィール

Author:デルタ
三十才代、三重県在住の光関係の技術者です。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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書評「コレア打令(タリョン)」
「コレア打令(タリョン)」(ビジネス社刊 平井久志著)
2000年から2005年の間の時事を集めた、共同通信のソウル支局長による時事レポート。
嫌韓の人にとっては、いい「ネタ帳」だろう。
私は、日本の近未来を見るみたいで、うすら寒くなったけれど……。

 ・カード乱発による信用不安
 ・実質45歳「定年」の雇用調整
 ・自殺大国
 ・福祉切り捨て
 ・ネットテロ(と筆者は言っているけれど、「ネット人民裁判」の方がぴったりくる)
 等々、形は違えど、日本にも起きつつある現象ばかり。
筆者は、IMF管理体制以降の新自由経済化とモラル崩壊とに原因を求めているが、客観的に言って根拠追求が十分にできていない。……こんな言い方は酷だな、目の前で進行していることを、理由も込みで分析するのは神業だ。

これらの内容を僕なりに分類し、原因追及のキーワードを書き出してみると
 ・結果重視
 ・カネ余り(資金の過剰流動)
 ・マッチョイズム(とその裏返しの”女らしさ”への過剰なコダワリ)
 ・価値観のアメリカナイズ化(マッチョイズムもこの関連だろう)
 ・露悪趣味(爆弾酒をめぐる話は、こうとしか言いようない)
 ・社会悪に対するダブルスタンダードな態度(自分だけは「逃げる」)
くらいに集約できそう。

日本に当てはまらないのは、マッチョイズムくらいかな?
すごい「最後の砦」だな。
それこそ、「たおやめぶり」な和歌の時代からの文化の積み重ねで、中性的,両性具有的な文化体系があるので、まだ本格的な浸食が始っていないけれど、
アメリカ(USA)文化は”マッチョ+健康志向”の洪水だから、いつその余波に洗われるやら。
……と考えると、この前「天性の喜劇女優」と勝手に僕が評した、ぺ・ドゥナが「中性的な」振る舞いのを全面に押し出すことで、独自性を際だたせている、というのも現象として分かりやすい(そして、韓国で「有名だけどマニア受けの女優」と評されることも)。
彼女みたいにコメディーに徹することができるかはともかく、日本ではこの系統の女優さんは、毎年デビューしているといっていいくらいポピュラーだ。古くは冨田靖子から始り、つみきみほ、広末涼子、田中麗奈、上野樹里……。


もっとも、「保守」を名乗る人たちは、例えば「万葉集」のごく一部を誇張するなどして、「日本の伝統文化=マッチョイズム」の説を信じこんでいる。
そんな自民族文化への思いこみが足かせになって、韓国の後追いが始るような気が。

現に、この本にもあるように、腕がよい美容整形外科医を頼って、日本からも女性がぼちぼち行き始めているらしいから。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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