ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
プロフィール

Author:デルタ
三十才代、三重県在住の光関係の技術者です。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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伊勢・山城国境付近(三県境シリーズその2,3)
というわけで、一昨日の雷雨−>関西線、草津線運休の腹いせに、3県県境探訪に出かけました。三重/滋賀/京都と三重/京都/奈良とを、セットで片づけようという魂胆です。地図でもわかるでしょうが、この2地点は直線距離で10km程度しか離れていません。しかもどちらも関西線の駅から6km程度で着ける里山なので、楽勝と踏んでたのですが、なんのなんの、問屋が卸しませんでした。
(月ヶ瀬口駅から、三重/滋賀/京都府県境へ)
月ヶ瀬口駅に着いたのがすでに11時過ぎ。山道へのアプローチが終わる時点でお昼前になる可能性があるけれど、ま、急いでもしかたないですし……。月ヶ瀬ニュータウンの中を通り、伊賀上野方面へ少し国道を戻ってから、北へ谷川沿いに進み、奥田という集落に着く。ここから左手前方に見えている台地状の尾根を伝って登っていけば、そのピークに着ける。見るからに楽々な道のりなのに、田んぼの向う、尾根へ取りつく地点で、道が消失。藪を払った小さな広場があり、そこで行き止まり。そしてあるのは、イノシシが掘り返したらしい土をかき分けた跡と、クマでも捕まえるのかという大きな檻。
どうやら山から降りてくるこれらの動物に相当あたりを荒らされているらしく、田んぼの畦には、ことごとく高圧電線で柵を作ってある。さすがに怖れをなして退散。
しかたなく、西隣約1km離れた押原へ移動する。
 その「転進」の間に、墓地を通ったり、季節外れな蛙の大合唱みたいな物音が聞こえる湿地を抜けたりする。なんだろ、このあたり。

押原からの登路は京都府の造林用林道。大きな礫が転がっているが、傾斜は退屈なくらいなだらか。1時間弱で、山頂部を走る林道(南山城横断林道)に着く。
三県境のピークへは、しばらく林道を東へ進んだところから北へ分岐する。小道を5分、こんもりした土盛のあるピーク、手作りの標識がいくつかあってその名前を「三国塚」と知ることが出来た。
いろいろあったけれど、月ヶ瀬口駅からここまで2:30。奥田へ遠回りしなければ、2時間弱で着けるだろう。

(南山城横断林道から、島ヶ原へ下る)
南山城横断林道は、東の方向へ約6km続いている。この先行く三重/奈良/京都県境の方角から考え、東に降りるほうがいい。
この林道2車線分あるのだけれど、ときどきマイクロバスまで入ってくるから、油断して歩いていられない。途中残り3.5kmほどの場所に、人の手で加工したとしか思えない、人面岩があったりして(すわ、岩面仏かを思ったが、どんな仏像にも似ていない)笑わせて貰えた。
大道の携帯電話アンテナ塔の前から、里の方へ分岐する道を降りる。人家は林道のそばまで迫ってきている。小川に沿って、島ヶ原の旧道の木津川に掛る橋の方面に降りていくと、駅から1km弱の丘越えする場所に、磨崖仏を発見。石薬師と名が付いているけれど、阿弥陀三尊が二組、六地蔵まであるなかなかの規模の「岩面仏群」だった(のちほど本館へUPしますね)
石薬師の取材・撮影を終えた時点で、16:20、日暮れまで約1時間となった。目標地点まで残り6km弱。……ここで断念、とも考えたけれど、その地点は車道から数百mの場所なのだし、最悪、その地点が踏めなくてもいいや、と考え、続行することにした。

(島ヶ原から、三重/奈良/京都府県境へ)
島ヶ原の橋から木津川を見下ろすと、すでに夕焼けで水面が赤い。すれ違う車もヘッドランプを点けはじめていて、こちらの存在に危険と感じるのだろう、一瞬Hiビームにして私の位置を確認して、ランプを下方に向けて走りすぎていく。
しばらく川に沿って西に進み、そののち道なりに南への上り坂にかかる。
この道、名阪国道へ抜ける裏道になっている上、途中にゴルフ場が2個所あるので、相当な交通量がある。しかも、歩いているのが私だけ。
一つ目のゴルフ場を過ぎてからは、街灯が全くなくなる。空も夕焼けから薄暮に変わっていく。着く頃には、まっくらかもな、と思い不安になりつつ、不気味な切通しのそばを通って、ようやく家電リサイクル工場などがある交差点についた。ここまでくればこっちのもの、向かって右に見えている尾根の、それも1km以内の場所に県境ポイントがあるはずなのだから。
とりあえず尾根の南面に沿った車道を進む。しばらくして、「奈良県/奈良市」と県境を示す標識の下に出た。まだまだ灯り無しで周囲を見ることができる。この地点からポイントまではもう200mとないはず。北に見える木立の中に登っていく道がないか、しばらく探すと、……踏み分け道があった。ただし、この場所は日の沈んだ方角からは陰になるから、相当に暗い。今のところは何とか地面に落ちている枝とかもわかるが、あと何分余裕があるのだろう……。
ま、迷っていても仕方がない。いけることろまでと踏み入れる。幸い傾斜もなだらかで分岐もないまま、数分で尾根の頂点に乗った。途中にも県界(三重/奈良)を示す
コンクリート標石が数本打ってあったし、頂部には、2種類の同じようなコンクリート標石が打ってあったから、たぶん間違いない。ここが、三県(あっと1府2県だ)の
県境だ。北西の方向の木立が払われていて、木津川が見下ろせる。そして、向うの−滋賀県との県境になっている低い山並みも、うっすらと残った夕焼けを背景に黒く沈むようにして、連なっている。
時刻17:41。
ということは、島ヶ原駅あたりからは1時間10分といったところか。
物音もしない、動物の気配もない、三国塚のような標識もない、標高280mの、なんでもない無名のピーク。それが、畿内と畿外とを分けていた。

テーマ:日帰りお出かけ - ジャンル:旅行

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