ほしあかりをさがせ
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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伝統的捕鯨
IWCの会合が終わり、商業捕鯨再開との水産庁の悲願は今回もお流れになりました。
「沿岸での伝統捕鯨を認めてくれ」との提案は、私としては興味深かったところですが、議題に載せられなかったみたいです。
この「沿岸捕鯨」、私のイメージに置き換えると、
長良川の鵜飼やら、スペインの闘牛みたいな位置づけになります。

鯨肉である必然性もなし、捕鯨砲で銛を飛ばすような捕獲方法に必然性があるでもなし、けれど、とりあえず「文化的な価値」を見出して国家として保護しながら技能を継承していく‥‥。
つまりは、「伝統芸能」と同じ位置づけで、「無形文化財として保護」することを目指すとの表明と、私は受け取りました。
(もっとも、そういう理屈ならば、今捕鯨のために国庫支出している約10億円/年が、他の「無形文化財保護」の金額に比べ大きすぎることを問題にしたいけれど)

沿岸捕鯨を、”捕鯨観光”、”鯨肉ショッピング”などの事業を合わせてなんとか採算を確保する地場産業的なやり方で復活させるのに、
調査捕鯨は2重の障害になっているのだから、調査捕鯨から撤退するのが正しい選択でしょう。
……ひとつは、鯨肉の供給過剰による値崩れ。もうひとつは、調査捕鯨にまつわる諸外国からの反感、です。
南氷洋での調査捕鯨は、捕獲量で言えば、商業捕鯨最後の年の日本への割り当て枠の半分以上も捕っているのだから、
これより当然規模を大きくするはずの「商業」捕鯨はとてつもない規模になる、とそりゃー誰でも警戒するというもの。
ただ、水産庁の名誉のために付け加えると、持続可能との推定に基づくその要求枠はミンククジラについては2000頭/年。今調査捕鯨で捕っている頭数の3倍弱とわりに慎ましい量ではあるのです(というのか、調査捕鯨がやたらと規模が大きいと言うべきか、私もコメントに困るが)。

が現在でも余っている鯨肉を3倍も流通させて適切な消費があるというのか?そして同時に、それだけ捕っても、今より値崩れを起こさないとしても売り上げはせいぜい250億円。巨大な捕鯨母船を償却しながら「産業」が成り立つとも思えない。

需給バランスについてもおそらくむちゃくちゃで、捕鯨禁止になる寸前当時でさえ学校給食にまわさないと在庫をさばき切れなかったのだから(私も給食で食べましたとも!)、
今時点で供給過剰になっていることは容易に推察がつく(現にそういう報道が今年2月に流れましたよね)。

しかし一方で、鯨肉は、ものの質上、利益率の高い(つまり「高価な」)値付けができる商品ではない。
となると、大量捕獲で元をとらないと「産業」にはなりようがない。

つまり産業として負の連鎖がおきる状況なのです。
採算が取れるまで、と増産を繰り返して破綻へ向かう、という構造的な産業問題に発展すると、私は予測します。
となると、捕獲される鯨も、捕る側の人たちも不幸で、
頭数が回復してきたと言われるミンク鯨でも絶滅してしまう事態も大いにありえます
(20世紀初頭に鯨を乱獲した理由は、合成油脂に取って代わられたことによる鯨油の値崩れに端を発しています。決して”需要拡大”のせいではありません)

その点を率直に認めて、南氷洋での調査捕鯨から全面撤退すれば、この解決案に道が開けてくるかもしれません。


けれど、水産庁がそこまで譲歩するやろか(苦笑)
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テーマ:それでいいのか日本国民 - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント

現在の調査捕鯨の規模は、「調査」という観点から考えると、足りないぐらいです。アンケートだって10人に取るのと100人に取るのでは正確性が全然違います。正確なデータを取るためには、ある程度のサンプル数は必要なのです。

また、捕鯨は他の海産資源を守ることにもつながります。鯨の食べる餌の量を考えてみると、鯨が増えすぎることが他の魚を脅かすという危険性がわかると思います。

かつてのように捕れとは言いませんが、ある程度の数は捕らなければなりません。
【2007/06/04 21:27】 URL | Maori Knife #E2wyREE6 [ 編集]

生きてこそ浮かぶ瀬もあり‥‥
コメントありがとうございます。

サンプル調査というのは、抜き取り数の多少よりも、
サンプルを抜き取るランダムさと、いったん決めたサンプルについての情報を確実に捕捉することにあります。
アンケートの例で言えば、
 ○人を対象にした、という対象人数を増すことより
 選ぶときの人の属性をランダムにすること、および 回答率を高めることが、
 信頼度を高めるための方法論として本質です(私も本職柄、この手の話には、散々実地訓練を積んでいます)

幸い、今調査捕鯨の計画を組んでいる人たちは、その点を適切に企画されているので、
データの信頼度には、私も疑いを持っておりません。

むしろ問題なのは、
殺さなければ調査できない内容を調べているか
でないでしょうか?
私には、目視調査、または衛星等での追跡で十分わかる内容が大半と思っています。
殺す必要がある調査といえば、
 ・骨格標本・剥製?
 ・肉質の調査(苦笑)
 ・メスのうちお産を経験している個体の割合
 ・食性
くらいのもので、それはすでにこれまで20年以上散々調査している内容です。
(ただ不可解なのは、そのようなデータが学術論文などの形で公表されず、
 二次的な加工済みのデータとして、公開されていること。そこに私は不信感を持っています)

クジラが魚を食べて‥‥ということは、世の中で言われていることと、むしろ逆でないかと思いますがいかが?
「餌になる魚の量に律束されて、クジラの個体数が決まる」のです。

ほかの例‥‥トキやコウノトリが絶滅した例を考えれば、
餌のドジョウなどが田んぼから駆逐された後に、鳥(捕食する側)が死滅した、
という順番ですから。
人間とクジラが魚をたくさん捕食したら、魚が減ると同時に人間とクジラも同程度に数を減らして均衡に達します(原理的には)。
琵琶湖のブラックバスのように、移入種であったら、個体数のバランスを大きく崩すと考えられ、実際にそうなっていますが、
1000年近く顔ぶれが変わっていない人間・クジラ・その他の魚(またはプランクトン)の均衡は、よほどの乱獲がない限り崩れません。(だからこそ、20年の保護でミンククジラの頭数が急激に回復できたわけです)

Maori Knifeさんに、ぜひお聞きしたいのは、
具体的に年に何頭捕獲するのが望ましいか、ということです。

ちなみに水産庁がモデリングして適切と出した値は、ミンククジラで2000頭/年。
資源が回復したといっても、所詮はその程度なのです……。
【2007/06/05 22:45】 URL | デルタ #- [ 編集]

鯨乳
デルタさんの冷静な分析には頭が下がります。IWC脱退はもう少し様子を見てからでもと思いますが・・
鯨の肉ですが関東では南房総で購入できます。私はあまり好きではないのですが、あの図体なので、鯨を品種改良し、乳を搾り出すということを考えている科学者がいたそうですが、実際はあまり出ないようですね。
 不健全かもしれませんが、巨乳鯨が回遊する海って・・ぶきみだなぁ・・
【2007/06/07 23:06】 URL | SAKAKI #- [ 編集]

ホルスタインな鯨
SAKAKIさん、コメントありがとうございます。
房総で鯨の肉を売ってはるのって、大原あたりでしたっけ?
前にサイクリングの途中で見つけ、「??」と思っていたものです。
華々しいIWC交渉で論じている「南氷洋での捕鯨」以外にも、なおねばり強く残っている在来型の近海捕鯨も残っているのですね(ひょっとすると、北太平洋での調査捕鯨かもしれませんが……)

鯨の乳の計画、学研の「科学」だったか「朝日こども科学年鑑」だったか、子供の頃に構想だけは読んだ憶えがあります、想像図付きだったので、そのケッタイな絵(爆)が今なお印象に残っていて、思い出し笑いしております。
それにしてもいろいろ考えるものですね~、技術者って人種は(お前もや>自分)
【2007/06/08 23:31】 URL | デルタ #- [ 編集]


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