ほしあかりをさがせ
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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C型肝炎薬害・タミフル・そして……
 C型肝炎薬害が立法府の決断で、全員救済へ道筋がついたようで、複雑な気持ちながら、けれどほっとしています。
 
 
現行の法律に則って考えれば、やはり、C型肝炎の病原体を確定できていなくて「non-A-non-B型肝炎」と呼ばれていた時期(1985年頃)まで遡って、政府・製薬会社の責任をとう訳にはいかない、だからそれぞれの裁判所の判断は実に正確というべきなのです。「過失責任主義」という原則、これは近代法の非常に大きな(そして特徴的な)大原則ですので、返すには「特例法」をつくるしかない。たとえば、公害対策の諸法令や、PL法のように。
過失責任主義の壁に風穴が開いたのは、四大公害裁判のとき……と高校の現代社会あたりで習いますよね?因果関係(のないこと)の立証責任が、被告側にあるという大英断が下ったのが、公害訴訟の判決……つまり今から30年くらい前の裁判所の判断。
以来、自動車事故、PL法とだんだん、「過失責任主義」の守備範囲が狭められてきて、ついに今回、薬害でも「過失がなくても」、となったわけです。
「因果関係の蓋然性が高ければ、加害者の過失の有り無しを問わない」というわけですから、従来の因果関係にこだわった形での「無過失責任主義」からも一段飛躍した、結果責任主義に近づいてさえいます。

日本でのリバタリアン思想の水先案内人とでもいうべき、森村進サンが著書で示しているように、リバタリアン的な考えでは、「所有物を犯されたこと自体が問題」なのですから、今回の決定が好ましいものといえます。森村サンの著書ではもっと突っ込んで「「過失責任主義」は近代、産業界の便宜のために作られた原則かもしれない」とさえ、疑義を示しておられるくらいなのですから……。

 一方、こういう決定が下ると、産業界・そして認可を下す省庁が萎縮するのも事実でしょうね。昨日、薬事当局がタミフルについて下した決定?が、いい例。
「異常行動の発生確率は、服用しない場合の方が高くなっている」、「動物実験でも有意差なし」というデータが揃っているにもかかわらず、
「10歳台の人には原則服用させないように」との通達はそのままにしておく、との決定。ワタシは聞いたときには、意味がわからず聞き違いだと思ったくらい、非合理的な判断。しかし、上のように今の時点で過失がなくても将来因果関係が立証されたら、裁判で負ける、という状況では、灰色の実験結果からは、「禁止」の結論を出すのが合理的……それも確かなことです。

もういちど、リバタリアン=市場原理主義のワタシが、この種の問題についてどう考えているかに話をもどして、今日の〆とします。
なるほど、政府の規制を解き、因習めいた排他的商慣習を排除し、とやっていくワタシの立場は、一見、市場の暴走を煽っているように見えるでしょう。けれど、一方でワタシたちは、「過失責任主義」を排除し「結果責任」を厳しく問う立場です。となると、新技術の導入には極端に皆が保守的になります。自分(たち)が、あるいは社会が予見できたかどうかでなく、あくまで「出た被害に応じてもれなく被害者へ補償する」ことをアタリマエと見なす立場なのですから。
例えば、交通事故だって歩行者側の過失で過失相殺されて……なんていう「加害者の免責」が一切なしに、「殺人」事件と扱われるような社会、と理解ください。規制がなくなっても、慎重にならざるを得ない、でしょう?

そして、この種の「慎重さ」が、高度経済成長以来、「イケイケどんどん」な極端な新技術信仰に陥っている日本社会にとって、必要なブレーキなのだとも思っているのです。
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薬害肝炎。線引き崩さず全員救済退ける。

<薬害肝炎>原告団「首相に突き落とされた」…和解交渉決裂「被害者の全員救済」という願いは、かなわなかった。国側が最後まで救済範囲を限定する姿勢を崩さなかったことに、薬害C型肝炎訴訟の原告たちは失望し、和解協議打ち切りを宣言した。20日午前、厚生労働省で... 花・髪切と思考の浮游空間【2007/12/27 08:59】

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