ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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【書評】「黒山もこもこ 抜ければ荒野」
謎めいた題名、一部の章での話題のブットビぶり、そして使われている表現の味わい深さ、
一級の「エッセイ集(=文学作品)」と評したいところ。
では、なぜ文庫でなく新書になったのか……。それは、ただの文学作品にも納まらない、社会哲学の研究者による「自分をサンプルとした、日本社会についての考察」の本だからなのだろう。

著者は、新進の詩人として名を成しつつある30歳代後半の女性(しかし本職は社会学の研究者)、水無田気流サン。
生まれ年からすると、ロストジェネレーションの第一期生、私より一学年下に当たる。
だから生まれ育った原風景を象徴的に、
「黒山もこもこ」な人混みの縁取りといい、セイタカアワダチソウに郷愁を覚えるというのには、実感しっかりと備わっているのがわかる。この人の筆の確かさも勿論あるけれど、光景の切り取り方と、分析の深さ(偏りもあるけど)にもよる、迫力があった。

大川豊サン(大川興業元総裁)による「金なら返せん」シリーズ以来の、我が身を切った「社会評論」。そして、故永井明サンの名著「僕に老いが来る前に」にも匹敵する、自己と社会とを往復する分析力。
ただの恨み言に終わらず、本の最後に、
「敵は、日常にあり」
と宣言しているから、続編も期待できることだろう。

以上、「文句なし」と言い過ぎたような気がするので、
一つだけイチャモン(爆)
「やおい」の世界を論じた第四章、とりわけ、
「悟浄は受けじゃなくっちゃダメなのよ!」
などといった視点は、フェミニズムを越えたフェミニズム、ともいえなくないけれど(笑)、
ありとあらゆる秩序をも冷笑する、「冷笑主義」とも紙一重だ。
その冷笑には、自身への冷笑も当然含まれる。
自分を冷笑し、それでも個人主義を求める……
繋がりが保てるのだろうか、
道があるとしても、本当に茨の道よの~。
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