ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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日吉山王の廃仏毀釈の闇
この前の3連休、高知の東部に磨崖仏の取材で行った。……そう、高知にもあると知って、慌ててその真偽をただしてきたのだ。
現場は北川村……幕末の志士中岡慎太郎の出身地。彼が子供の頃高飛び込みしたという淵の断崖に、その磨崖仏があることを確認することができた。

さて、それはそれとして。
近くに彼の生家が復元してあり、さらに記念館もあったので見学した。
常設展はまあよく知られた話だから、省略するけれど、2階の特別展「続・陸援隊」という展示で、あっと声を挙げた。
中岡慎太郎の死後、陸援隊がどのような活動をしたか、展示だったのだが、その中に隊士の一覧があった、それを見てのことだ。

生源寺某、と今はぼかして書いておく(というのは、これから書くことは、必ずしも裏が取れていない内容を含むからだ)わたしは、この名前に全く別なことで見覚えがあったのだ。

わたしが生まれ育った大津市に、延暦寺と日吉大社とがあることを知っている方も多いだろうし、それらが江戸時代まで一体となって山王権現と呼ばれていたことを有名な事実だ。権現……神仏習合の社寺のご多分に漏れず、ここも明治維新には廃仏毀釈の対象になっている。対象になった、なんて生やさしいものではなく、武装した神官たちが50人あまりで襲撃し、経典仏像などを焼き払った、という、まるで戦争みたいな事態になったという点も異様だし、時期も神仏分離の太政官令が下って2週間後(しかも、延暦寺へ通告したその日の午後!)に暴動が起きたという点も異様な早さなのだ。
その首謀者と、同姓同名の人が、陸援隊の軍監としてあがっていたのだ。

時期的にも符合する。
鳥羽伏見の戦いのあと、陸援隊は紀州徳川家に圧力を掛けるべく紀見峠(大阪と和歌山との国境)から高野山へ進軍し、明治元年の初頭に京都へ凱旋している。その直後に陸援隊が解散となり、隊士の多くは御親兵として再編され、東征の準備に入ったのだが、日吉山王の廃仏毀釈はまさにその最中、明治元年の旧暦4/1の出来事なのだ。
この生源寺と言う人、展示によると、大津市真野(日吉大社のある坂本から5kmほど北の集落)にある「正源寺」という真宗寺院の住職三宮氏の息子、となっていた(繰り返すが、延暦寺の天台宗ではない)。
郷土史の研究結果などでは、この生源寺と言う人は、日吉権現の社司ということになっている。(実際、歴代社司を出してきた家の一つが、生源寺という姓である)
が、日吉権現の社司が、真宗のお坊さんというのはどう考えてもオカシイし、かつてわたしも全く別ルートから調べたことがあるけれど、この人に関しては正体不明だったので……一気にひらめいた。

日吉権現の廃仏毀釈”戦争”は、日吉権現の関係者が「巻き込まれた」だけで、岩倉具視あたりの差し金なのでは?という疑念なのだ(岩倉は、陸援隊設立時にバックアップしていた)。
そう考え始めると、いろいろといままで不思議だったことがツジツマがあってくる。

・まず、数十人もの神官がなぜ武具を揃えられたのか?(無論神官といっても、室町期は武士だったのだけど。揃いも揃って江戸期300年以上鎧兜や刀を処分した者が居なかった、というのがヘン)
4/1という例大祭(山王祭)の最中に、延暦寺とコトを構えるというのもヘン(というのは、沢山の神事で、延暦寺のお坊さんの読経などが必要であるため)
騒乱の間、大津裁判所(後の大津県)が積極的に止めに入らなかったのもヘン……しかも、戊辰戦争が終わった明治2年になって、この事件の首謀者が処罰されている
・延暦寺は当時宮門跡を擁していた。それほど朝廷に直接結びついているのに、中央政府(神祇官や太政官)へ抗議せず、大津裁判所への弁明と抗議に徹しているのも、ヘン。

今の時点ではあくまで仮説だけど、どうも背景に大物がいそう、という直感と、ヨソ者が関わっていそうという勘とが、こんな形で浮上してきた。
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テーマ:歴史 - ジャンル:政治・経済

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