ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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書評「寺社勢力の中世」(伊藤正敏)
やっとこういう本が、新書として出てきたのがうれしいです。

定義がぼやけ勝ちな用語;
中世(1070~1588年、と規定)
寺社勢力(寺社境内に生活拠点を持つ総体、そしてその後ろ盾となる「聖なる存在;畏怖の対象」)
をそれぞれ明確に規定して、中世社会に占める寺社勢力の存在感を、文献に基づき描き出している本です。
たぶん、20年前なら一般の書籍の題材にはならなかった話題で、やっと日陰から引っ張り出してもらえた、という感じでしょうか。
けれど、考えてみればこちらが本筋なのです。この本で指摘されるまで、私もウカツにも気付かなかったことを白状します。
当たり前なのですが、文献史料の圧倒的多数は、寺社に保管されています。後世に「文献」と分類されるものが、「日記」、「訴訟記録」、「登記の類」である以上、多くの荘園の名義的所有者である寺社に蓄積されるのは道理でしょう。まして、武家政権は、鎌倉(源氏・北条氏)にしても室町(足利氏)にしても、最期が最期だけに文献を残せるだけの余裕もなく、結果、散逸してしまってる……。
著者は、もっとも有力な史料として、それら寺社の文献を手がかりに、中世社会に探りを入れています。

また、国家と全体社会との関係を、冒頭に取り上げています。中世での寺社勢力(無縁所)の位置づけが、近代以降の社会像に慣れ親しんだ私たちにすると、常識外れなものなので、整理のために私たちも頭にいれておいたほうがよいでしょう。
非常にデリケートな議論ではあるのですが、……この本が述べているような描像、つまり「国家」を「世俗的な法権力そのもの」とする扱い方には用語として正確でないとの批判が出るとも思います。(私としては、”世俗政権”として欲しかったのですが)
とはいえ、こうして、”法権力”のありかた、社会に対してそれが影響する範囲、の歴史的な変遷;または「環境(例えば産業構造とか、気候、あるいは異民族との接触の濃淡)」との関わりで落ち着く両者の平衡点が変化しうること、を冷徹に見定めるための、いい教材だと思います。
この本、歴史マニアよりもむしろ、ひろい意味での法学や政治学やなどをやっている
人たちにこそ読んで欲しいなと思いました。
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テーマ:歴史 - ジャンル:政治・経済

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