ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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石薬師寺の問題提起
鈴鹿市の石薬師寺というお寺に、磨崖仏状の線刻石仏があります。
普段は秘仏ということで、お堂の厨子内に閉じられているのですが、
毎年12/20だけ「すす払い」ということで、ご開帳になります。

ちょうど休みも合いましたので、調査に行ってきました。

高さ2mくらいの岩に、ちょっと古風な……装飾も少ない如来像が彫ってあるのを、住職さんに解説いただきながら見学したのですが、この解説の中で、面白い問題提起がありました。

石薬師寺というお寺の名前が示すように、この仏像は薬師如来のはずです。
が、薬壺も持っていません。おまけに脇侍(並んで立つ菩薩さん)も石には刻んでなくて、厨子の外に木像で補ってあります(薬師三尊ですから、日光菩薩と月光菩薩)。

「薬壺を持たずに、説法印を結んではるのですわ。ということは、実をいうと薬師なのか、釈迦なのか、阿弥陀なのか、この像だけを見たのではわからんのです。実際、昔はこのお寺のことを西光寺と呼んでいた時期もありましたし(西方浄土の阿弥陀さんだと考えるのが自然、という意味)。こうして、後で作った日光・月光菩薩のおかげで、薬師さんとはっきりしますが」
「けども、逆に考えると、
脇侍の菩薩を取り替えることで、この仏サンに、いろんな意味合いを持たすこともできるんですわ。
その時その時で、阿弥陀さんになってもろうたり、お釈迦さんになってもろうたり、ひょっとしてそんな風にして、昔は祀ってたのかもしれません」

この住職さんの見解には意表をつかれました。
いままで、図案的にどの如来か、ということを類推してばかりいて、「何如来にも成りうる」というアイマイさゆえの祀る側にとっての都合良さがある、とは考えもしなかったから。
磨崖仏にもときどきあるのです。如来像1尊だけが彫ってあって、さて何如来なのかを推測するよりない(定説なし)というのが。
しかし、磨崖仏が野外に置かれた存在である以上、不特定のひとびとに祈られるものです。いろんな願いに対応するために、
 あえて何者であるかを明かにしなかった、
 何者かをハッキリさせるときには、菩薩像などの「外付け装置」を持ち込んで演出した
そんなまつり方も十分あり得るな、と妙に得心しまして
過去の記録を洗っているところです。

今後、この問題を
「一尊仏型如来の問題」と名付け、考察していく予定です。
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テーマ:神社仏閣 - ジャンル:学問・文化・芸術

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