ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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映画「羊のうた」ロケ地めぐり(その1。高城家)
青春18切符ではるばる須坂まで。
来ちゃったよ(苦笑)

長野市から長野電鉄の特急(小田急ロマンスカーを譲り受けたもの)に揺られること17分、須坂についた。ありふれた地方都市の駅前、しかも電車で来る観光客が居ないせいか、駅前には観光案内所もない。
須坂まで来てしまった(苦笑)

しかも訪れる先が、市の施設で駅前の案内板には載っていないし、もう一つ行く予定のロケ地(小坂神社)は市街地から外れた場所にあるので、案内地図の範囲外(爆)
しかも、18キッパーの宿命で、自宅を7時前に出てきたのに、今の時点で15時を回っている。(それより早く出ても途中で乗り継ぎがない。事実上の「始発」だった)
目印とするべき「蝶の民芸館」も看板になく、結局「蔵の町並み」を目指して歩いた。

その蔵の界隈に出た。南北に延びる道の両側に、確かに漆喰塀が並んでいる。旧街道なのだけど結構道幅があるな~、と見渡す。と、手前に一軒だけ灰色の塀(これも一種の漆喰だろうな)のお屋敷が。変った色だなとか思いつつも、映画で出てきたお屋敷そのものであるのに気付いた。
須坂市ふれあい館「しらふじ」という正式名称の、マニア的主観では「千砂たちの家」だ。
これが!
北側には黒ずんだ2階建ての和風建築の母屋、南側には一段奥まって背の高い1階建ての洋館、その二つの建物の間に立派な門があり、中庭が覗ける。
洋館(医院跡)



門が開いていたので、受付に声を掛けた。70歳前くらいのおじさんがひとりおられるだけで、敷地内には他に人気がない。
「立派なお屋敷ですね、中を見せて頂いていいですか」
というと、わざわざ案内に立って下さった。

もともとは、須坂藩の普請奉行のお屋敷で、大正時代に地元のお医者さんが買い取り、南隣に内科医院を作って開業した。今の当主の方が医学の研究でアメリカ在住であり、今から10年くらい前に市へ寄贈された、という経緯を説明して下さる。
(以下、マニアな心の声。
そっか、高城のウチはそんな経緯があったのか、もう千砂さんも亡くなったし、一砂も江田のオジサンに引き取られたから、使う人もなくなって寄付されたってことか……要は全然話を聞いていない!!)

医院の方の洋館は、思った以上に小さかった。一列に3つの部屋が並んでいるのだけど(待合室と診察室と処置室だったのだろう)、全体で長さ10mもないと思う。
ケヤキ材の引き戸でそれぞれの部屋が仕切れるようになっている、この扉もそうだし、天井のさりげない彫りクボメ(彫刻とは言わないだろうな)も、2.5mくらいの高さにある空気抜きの窓も、手の込んだ瀟洒な仕上げ。確かに大正時代だよな~。
建築物としては、確かによく残っているし、地元の大工さんの仕事と聞いて、どんな
棟梁や設計者たちだったのだろうと興味を持ったけれど、「マニア」的には、それほど興が沸かない。なにせ映画では、医院らしく薬棚や肘掛け付の椅子と机やらがあったし、しかも映った時間も合計で2分もなかったから。
洋館の間仕切り引き戸 洋館の天井

そう、早く母屋の方を説明して下さいよ(マニアな心の声。決して口には出さないが)

母屋の1階には、L字型に3つの部屋が並んでいて、縁側(板敷の細い廊下とも言える)が庭側についていて部屋を繋いでいる。それぞれの部屋は、洋館との間の中庭(藤棚がある)と奥の庭(池の跡がある庭。映画版で2人のお母さんが死んでしまう場所)とに面し、明るい造りだ。ただ、さすが「お屋敷」である。それぞれ10畳はある部屋で、奥までは入ると、電灯なしだと薄暗くなる。ちょうど「手暗がり」というコトバが似合うような雰囲気が部屋の奥にはあった。
和の世界 中庭を望む(2人が居間にしていた部屋から)


この写真は、玄関側からL字の角にあたる部屋(居間だと思う。実際映画でも、2人が食事している部屋だ)を見たところ。突き当たりに掛け軸とかがあって、心静かに住めそうないい部屋だ。しかもこれまた大工仕事が凝っている。釘隠がそれぞれの部屋で違っていたりして(松と鶴)。

さらに奥の部屋(奥座敷)を見る。違棚とかあって、武家のお屋敷だなと思ったけれど、それ以上に。奥の庭がガラス戸越しに見えて、……「ち、千砂が住んでいる!!」
なんか強烈に現実感が胸に迫ってきたんです。
実際にはありそうにない「作り話」とわかっているのに。
だいいち2人が患った病気ですら、現実のものでないのに(というより、病気の正体が結局明かになっていない。精神疾患であるようにほのめかしてあるけれど)、千砂・一砂の苦しみ・恐怖が、今でも残っているようで。

この苦しみは、「彼ら」が消えていくことでしか、終わらないのか……。
「原罪」「愛という苦」
ほろ苦い語感でそれらが蘇り、
しばらく無言でたたずんでいた。

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