日々の株の価格を説明するのに、酔歩(ランダムウォーク)現象を使う仮説がある。 学生時代に統計力学に親しんだ僕には、「意外に実態と近いかも」と思いつつも、ちょうど熱力学と統計力学との関係と同じで、時間を何ヶ月に引き延ばした場合などの巨視的な場合には、この理論を使わなくても説明できてしまうのだろうな、と、見逃してきた。 けれど、無視するならするなりに、相応の実験が必要だろう、 と思ったのかどうか知らないが、雑誌日経マネーが、 「ウンダメンタルで勝つ!株式投資」という実験企画とはじめている。 月に一度、0から9まで打ってあるサイコロを4×3回振って、相当する三銘柄を選び翌月までの値上がり・値下がりを記録していくというもの。 先月の結果を見る限り、2%弱の値下がりだから、TOPICSとほぼ同じ。 理論通りの見込みはありそうだ。 (あっと、これは、ポートフォーリオ理論の方が近いのかな? 10銘柄程度に分散して投資したら、ほぼ指数運用と同じ結果が得られるという、理論……統計の世界でいうところの「大数の法則」) しかし、よく考えると笑えてきた。 仮にこの企画を1年続けて、TOPICS同等かそれ以上の利益が出たら…… 日経マネーをはじめとするマネー雑誌の存在意義がなくなるというものだ。 このあたり、編集部の破滅型行為に見えてして、悲しき芸風に涙。
(おまけ) ところで、ランダムウォーク理論の証明として、変な点が一つ。 なぜ、清浄な神域で白装束を着てまでして、銘柄を決めなければいけないのか? 「どういう方法で選ぼうと、差がないぞ」ということを証明してはじめて、ランダムウォーク理論を正しく再現したことになる。 それに対してこれでは、「神意に従う」という恣意が入ることになる(爆)
儲かると思っての恣意と、儲からないと思っての恣意、そして無心と、 そのどれを取るかさえも、その時々で方針を気まぐれに変えながらの実験をしてはじめて、証明になると思うのだが。 テーマ:ひとやすみ - ジャンル:株式・投資・マネー
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