ほしあかりをさがせ
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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事態と機能と
普天間基地問題で、鳩山前首相が、「抑止力を軽んじていた」といった意味の発言をしたとき、この言葉って便利だな、と反射的に思った。
抑止である以上、受け身の問題である。受け身という言葉が不適当なら、「相手のあってのことである」。だから、相手が、「抑止になっている」とこちら側のある部隊を見て思わないと意味がないし、一方で、そんなことをわざわざ言ってくれることも期待できない。
仮に「抑止になっている」と明言する仮想敵がいて、あなたはそれを額面通りに信じるだろうか。上方落語「饅頭怖い」の”みっつあん”みたいに、「大好物」を差し出させるための小細工、とも疑わないといけないだろう。
となると、どこまでもこちら側の主観での判断になる。

つまり、米国の海兵隊が佐世保に母艦を持ち、沖縄にヘリ部隊と陸戦隊とを持つ今後の体制が、何らかの事態を抑止しているかどうか、は、こちらの主観で判断するしかなくなる。
これでは、何とでも言えてしまう。
すくなくとも、この世に本当の意味で無駄なものがないのだから。
……と、ここまでは、言葉遊びだし、いわば準備体操だ。
が、どうも、自明な話ではない、とよくわかる例だろう。

今、私たちが考えなければならないのは、この4点のはずだ。
(1)この部隊を以て、どのような事態に備えるのか
(2)(1)の事態の発生する蓋然性があるか
(3)(1)の事態に備えるのに、海兵隊が優れた(比較優位な)手段であるか
(4)海兵隊の維持に要する諸々のコストが、(2)から推計される損害リスクにくらべ相応のものであるか


私の考えでは、
今、抑止しなければいけない事態には、3種類あると思う。
・漁船貿易船への海賊行為に対する抑止
・領海などの侵犯行為に対する抑止
・台湾、朝鮮半島への正規軍の侵攻に対する抑止
たぶん、この3種類の危機に対する抑止を準備する必要がある、という見解には、皆さん合意下さると思う。
が、鳩山さんが納得した「在日米軍による抑止力」が、果たして上の3種類のうちどれに対する抑止なのか、ごちゃ混ぜにされたままになっている。ここまで切り分けての議論がないのは、やはり、日本社会が平和ボケしているからだろうか……。

それはともかく。
日本の社会の現状を考えると、もっとも恐れるべきなのは、海賊行為であるはずだ。
貿易船の航行がすでに脅かされている以上、「すでに潜在的にはある危機」である。
その次が、今の時点ではどうだろう、朝鮮半島への正規軍の侵攻がやや可能性が高く、最後が日本領海への侵犯行為でないかとわたしは思う。

さて、海兵隊は、上の3種類の事態に有効に機能するか……優れた抑止手段であるかを考えてみると、どうも怪しいのだ。
海賊行為に対しては、奪われた船への強制的な乗船などが期待される。そのために一種の特殊部隊みたいなものが必要で、あるいはそれが海兵隊の機能の一環といえるかもしれない。が、あくまでも、警察行為なのだし、規模からいってもまさか8000人も必要ないだろう。

台湾・朝鮮半島への正規軍の侵攻に対してはどうだろう。
私は、海兵隊では足りないだろう、と予測するのだ。
第二次世界大戦での沖縄戦や、朝鮮戦争のIncheon上陸戦の作戦行動開始寸前の写真を見た方も多いと思う。
そう、あのように海を埋め尽くせるくらいの船で補給や援護をしながら、数万人単位の戦闘員を一気に上陸させるからこそ、上陸作戦が成功する。そうしなければ、各個撃破されるからだろう。
海兵隊のような規模(純粋な陸戦戦力は、1師団とも1旅団とも見られる)では、まさに拠点を抑えるだけ。(今のIncheonでいえば、それこそIncheon国際空港を奪回するだけで手一杯になるだろう)
だから、この件に関しては、むしろ第七艦隊全体で抑止していると考える方が自然だ。

最後に日本の領海などへの侵犯行為に対してだけど、
今度は、逆に「たすきに長し」となりそうだ。
尖閣諸島にしても、西表島にしても、何も8000人で攻め込む必要がない。
また、展開までの時間が48時間なのが72時間になったところで、決定的な問題が起きるだろうか。この24時間が遅れたために、実行支配が始まってしまう、などというのは、ちょっと非現実的だ。

(だいたいにして、そのような侵犯行為に対しては、単独の反撃が今や許されない。国連で何らかの決議を得てはじめて反撃できるというのが通例だ)

と考えたところ、
海兵隊の抑止力とは、何なのだろうと思ってしまうのだ。

また、今後正規軍の侵攻が無くなっていくと予測できるが、
その中で、果たして第七艦隊+自衛隊+米軍海兵隊という
「国民国家の正規軍による防衛」が意味を成すかどうかも、丁寧に考察する必要があるだろう。
カネも人もかかることである。
また米軍自身も認めるように、「軍基地は、基本的に迷惑施設」なのだ。
(それは、敵方の将軍になったつもりで考えればいい。
 真っ先に狙うべきは、敵の出撃基地なのであるのだ。
 ということは、海兵隊の駐屯基地は、
 まさに真っ先にミサイルで狙うべき標的、と言える)

この種の話を、米軍も含めて、腹を割って話をしてもらいたいと、私は希望する。
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テーマ:沖縄米軍基地問題 - ジャンル:政治・経済

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