ほしあかりをさがせ
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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諦観と自力救済とそして嫉妬と
”小泉新自由主義改革”を、なぜ社会的弱者が支持するのか?
確かに表面だけ見れば、奇妙な光景だ。自分たちの雇用待遇を低くしていく、その試みの大本を支持しているのだから。

情報の不均衡が生む格差、確かにそれはある。
例えば、komichi(子路)さんがこの記事で取り上げておられるIT企業の労働者Aさん……。もしそのIT企業がどの程度の利益を挙げているか(原価構成がどうなっているか)等々、普通の企業ならば公開されている情報から、人件費の相対的な小ささを情報として得て、労基局なりに不当な待遇だと申し立てることができるだろうに、そういう情報を得られない立場(企業側が公開していない公算も大)だと、手の打ちようがない。

しかし、少なくともITや企業会計の徹底(これも構造改革の重要な柱。アメリカイズムの権化との批判があるにしても、だ)は、この種の不均衡を解消する方向に働くものだ。
いってみれば、この企業の悪質さこそを糾弾追求しなければならないのであって、政策にその原因を求めるのは、そもそも解決法として遠回りだ。

僕は、もっとクールにこの謎へ向かい合っている。
格差は、政府によって守られている多数派と、守られていない少数派との間に生じていて、弱者である守られていない少数派の人たちが、破壊者小泉へ多数派の既得権益を破壊するよう期待しているのでないだろうか?

端的な例は、介護現場で働く人たちの待遇の悪さだ。
介護保険ができた当初から、現場の労働条件の悪さは指摘されていた。賃金もだし、労働の負荷もだし、職のありなしの不安定さも相乗されていた。
そしてなにより、絶対的な担い手の不足が問題になり……現在に続いている。
労働市場の市場原理から考え、労働力の不足は賃上げ等の条件改善に自然とつながる。しかし、保険が導入されて以降、一体何%時給が上がったのか?
考えてみれば、報酬を高くするのに限度があるのは当然なのだ。昔の家政婦さんを思い浮かべて欲しい。いま、介護の現場の人たちを何人の雇い主で”雇う”か……せいぜい5人で1人の人を”雇う”くらいでないだろうか?となると、自ずと、その賃金の限度が出てくる。高齢化にともなって雇わねばならない時間が延びたことも考えに入れると、現役労働者として35年働いた人が、例えば10年そういう人を(1/5の負担率で)雇うとして、我々が普通に得ている報酬を払うとすれば、その人が得た35年分の賃金の内、2年分を出す必要がある……人件費だけで平均約1000万円ということになる。実際問題として、無理な支出と言わざるを得ない。
戦前まで、家政婦さんや住み込みのメイドさんが雇えたのは、かなりの高収入の家庭に限られていたのと思い比べて欲しい。家政婦さんと雇い主との間の収入格差は、明かに10倍以上あっただろう。……そういうヒドイ収入格差があることを前提にした制度が、今や”政策”や”法”で固定化されているのだ。
つまり、介護サービスが欲しいと願う比較優位な多数派が「法的に正統な手続きで」要求し制度化したものが、実は声の挙げられない少数派の犠牲の上に成り立っていないだろうか。そして、最近この構造へ、少数派の人たちが異議を唱えだしただけでないだろうか。
(この例でいえば、戦後収入格差が狭まった時点では、実は専業主婦の無報酬労働へ転嫁していたために、表だって問題にならなかっただけのこと。つまり、どこかで、極端に悪い待遇で働くことを強いられる人が要るのだ)

この構造は、”パートタイムのお雇い運転手”であるタクシー運転手の待遇の悪さが生じる過程でも出現する。ご存知のように、タクシーの運賃の上限(下限、ではない!)は国土交通省の「認可」で決まるのだから!

全ての労働に、公正な報酬を払うこと
僕が、「市場原理主義者」として訴える最後の譲れない一線は、ここにある。
しかし、そのためには、多数派とされる我々中産階級が、抑制せねばならない欲求がある、ということも認識しようではないか。

二兎を追うのは、いい。
けれど、そのために、誰かに「献身」を強制する権利は誰も持っていない。

かつて、日航がアルバイトスチュワーデスを雇うと初めて発表したとき、
運輸大臣(当時)の亀井静香氏が孤軍奮闘で反対していた。しかし、スチュワーデスの好待遇への嫉妬もあって、彼の動きを世のほとんどの人が冷ややかに見ていたものだ。……因果は廻る、である。
そのときの亀井氏の言葉を引用してシメにしたい。

「女性のスチュワーデスへ憧れる気持ちを利用して、待遇に格差を付けても文句を言わせない、そんな無法な雇い方が許せないのだ」
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テーマ:おぼえておくべきこと - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント

 どうも、『嗚呼、負け犬の遠吠え日記』の komichi です。
 トラバ&紹介(笑)をありがとうございました。

>格差は、政府によって守られている多数派と、守られていない少数派との間に生じていて、弱者である守られていない少数派の人たちが、破壊者小泉へ多数派の既得権益を破壊するよう期待しているのでないだろうか?

 言われてみれば、なるほど!
 弱者が小泉政権を支持する理由を、私が今まで持っていたものとは、別の視点で考えてくださいましたね!
 また最後の結論部分にも、非常に感銘を受けました。亀井静香って、単なる守旧派オヤジではなかったんんですね。いやはや。
 「勝ち組やエリートでもないのに小泉政権を支持した人々は、本当に愚かなだけであったのか?」「弱者・敗者の心を掴んだ小泉改革の魅力とは何だったのか?」
 以前から私が追求してきた疑問に、ひとつの答えを示してくださった。私はそう考えます。
 是非とも、このご意見も、今後の参考(再開シリーズ・「若年層小泉支持」の背後にある新自由主義への幻想)にさせていただきたいと思います。

 ところで、もしよろしければ、ここのうちのリンクに加えさせていただきたいのですが、よろしいですか?
【2006/04/04 22:38】 URL | komichi #YvEbeA.k [ 編集]


komichiさん、今回、トラックバックを送りっぱなしになって、失礼しました。

日航と亀井さんの「鶴亀戦争」(誰でしたっけ?巧いこと名前をつけたものです-笑)から、10年近く経ちました……、
「構造改革」、息の長い試みになってますね。
あの頃に、最低限の保障・ルールやセイフティーネットについての議論ができていなかったのが、
今、社会の破れ目を大きくしている一因でないかしら。
振り返ると気が重いです。

私とkomichiさんと。
かなり問題のとらえる方位が違うかと思いますが、
今後とも、いろいろ問題のありかをお教え下さい…。

リンクの件、よろしくお願いします。
私の方からも入れさせて頂きますね。
【2006/04/06 01:19】 URL | デルタ #- [ 編集]


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