ほしあかりをさがせ
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デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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「脱落」論
宮城に今上天皇の夫妻がこられて、被災地を回り、
ひとびとを励まして回られた、
とのニュースが、執拗なくらい流れた。

その当日、私は仙台のとあるお店の家電売り場で、応援の売り子さんとして一日を過ごしていた。
そのお店への出勤の道すがら、
同行した地元のかかりの人……30歳台前半くらいの人が、今上天皇を指して、面白い形容をした。

「天皇さんって癒し系ですからねぇ」

声音といい、物腰といい、珍重のされ方と言い、
パンダ的なところがある人だと私も思う。

が、それが功を奏している。
被災地でまず求められる一声は、「同苦」の言葉……共感なのであり癒しなのであって、「頑張ろう」の掛け声やカネ(あるいは「割引」)でないのだ。

実利より癒しにシフトしているのは、日本社会の平均年齢がだんだんと高齢化しているのに、少なからず関係があるだろう。
阪神の震災のとき、これだけ、湿っぽい雰囲気になったろうか、自粛ムードになったろうか、
今の社会の雰囲気を良し悪し評論する前に、
そういう雰囲気になんとなくなってきてるのが、私たちが平均的に高齢化して、労苦を知り、涙もろくなってきていることを、まず認めよう。

結局、「ほどほどにしかがんばれない、ニッポン」
という自画像に合うように、社会を再デザインしていくのが身のためでもある。
神がいるなら、そんなご宣託がはやく出れば、身も心も軽くなるのだが、現実には、「復興を急げ」と修羅道にいざなう人が多い。
「負けるな、がんばれ」では、3日と持たず筋肉痛にさいなまれるお年頃なのに、日本は絶対立ち直れる経済復興をめざせ、と力説している人々よ
嘘をつけ!嘘をつけ!嘘をつけ!!
みんな、筋肉痛とスピード出しすぎでの交通事故には、実はこりごりでないのか?
率直に認め「脱落」していくに如かず。

となれば、システムとして、「スローダウン」を強いるようにするよりない。
三年前、このブログでパンプというものを紹介したことがある。
ご存じだろうか、自動車道に設ける枕のような突起……ひょっとすると、ショッピングセンターの駐車場の出入り口などで、見かけた方も多いだろう。

あれに似た構造物が、仙台近郊の自動車道でそこここにできている。
何も人為的に作ったのではない。
地盤沈下の結果、高架の梁に当たる部分や、上下水・排水溝の埋まっている部分が路面にくらべ30cmくらい浮き上がった結果、そんな風に路面が荒れているのだ。

荒れているから、自動車道の法定速度も50km/hを上限としている。
また実際に運転する人たちも、振動を避けるために、概ね50km/hの最高速度を守っている。
もちろんなめらかな斜面になるよう、緊急補修はしてあるのですが、凹凸の高さは、そのまま。
……そこに高速で突っ込むと、頭を打ちそうなくらいに縦揺れが生まれる。だから怖い、と速度を下げてしまうのだ。

昨日までの仙台滞在の期間、現地の係の人と延べ300kmくらい自動車で移動したけれど、
交通事故が非常に少なかった。ヒヤッとの事態も結局目撃していないし、救急車も見かけていない。

その理由は、やはり50km/hまで速度を下げていることに求めざるを得ないだろう。

急ぐ理由はない。
もう齢であると知り、競争から脱落し、壮年老年の本性に還れ、
これだけの災害を受けて、2年3年で元の経済状態に戻ったとしたら、
まさにその経済繁栄こそが、薄っぺらな虚構だった証拠ではないか。

労働強化と筋肉痛の繰り返しの修羅の日々は、もう20年も前の話なのだ。

(お気づきの方が多いと思いますが、
この項は坂口安吾の「堕落論」「続堕落論」を、一部文体模写しています)
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テーマ:これからの日本 - ジャンル:政治・経済

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